2016年11月27日日曜日

アプリを登録しよう!

アプリケーションの登録

FORGEを利用するには、ユーザー登録をして、さらに作成するアプリケーションを登録し、

  • クライアントID
  • クライアントシークレット

という二つの「鍵」を取得しなければなりません。このあたりの概念からして????なのですが、まあ要するにAutodeskからFORGE利用許可証をもらうようなものでしょう。きっと。

とりあえず

https://developer.autodesk.com/


にアクセスしてみましょう。
ここがFORGEの入り口だ!
Autodeskアカウントを持っていない人は、この真ん中のオレンジのボタン「TRY FORGE FOR FREE (タダでFORGEを使ってみよう!)」を押してAutodeskアカウントを作成します。なんせFREE(タダ)ですから心配いりません。

もしも、Autodeskアカウントを持っているならば、右上の[SIGN IN]から入ってください。ログインすると下の図のような画面になります。
まだアプリが登録されていないので、右上の[CREATE APP]をクリックします。すると・・・
CREATE APP をクリックすると早速ハードルが!
うーむ。いったいどうすればいいのだろう?と思うのですが、まず、どのAPIを使いたいのかを選択するようです。4つのAPIが並んでいますが、それぞれ調べてみると次のような役割があるようです。

BIM 360 API

BIM360Docsに保存されているデータを利用したい場合はこれを使います。今回は使わないのでOFF。

Data Management API

これはもう必須のAPIともいうもので、クラウド上にデータをアップロードしたり、ダウンロードしたり、BIM360 Team(Docsではない)やFusionTeamのデータにアクセスするためのAPIです。もちろん必要です。

Design Automation API

ウルトラ簡単に言うとクラウド上にあるAutoCADです。ただし、ユーザーインターフェイスがありません。マウスでオブジェクトを選択するようなことはできませんが、AutoCADの機能を使ってボタン一発でクラウド上で自動処理!なんてアプリを作成したいときにはとっても便利です。でも今回は使わないのでOFF。

Model Derivative API

必須。アップロードしたファイルをいろいろなフォーマットに変換したり、メタデータを取り出したり、ビューアに表示できるようにしたりと、大活躍するAPIです。

今回は

  • RevitまたはNavisのデータをクラウドストレージにアップロードして
  • そのデータをビューアで表示する。

という単純な機能を実装するので、
Data Management APIとModel Derivative APIを使う。

とします。

アプリの基本情報

次に作成するアプリの基本情報を入力します。

App Name

アプリの名前です。今回はBlackSmithBasicViewerとしました。

App Description

アプリの説明。なんでもいいです。

Call Back URL

これはBIM 360 TeamやFusion Team あるいは BIM 360 Docsにアクセスするようなアプリを作成する際に、最終的にFORGEからユーザー情報を送り込むURLです。あまりよくわかりませんが、今回はこのような機能は実装しないので、関係ない!といえば関係ないのですが、何か入れないとアプリが作れないので

  • http://www.blacksmithsite.com

という存在しない適当な文字列を入れました。正直言って、今のところ詳細な意味は私もわかっていなのですが、アプリ作成の時にはこのURLの実在を調べることはないようですし、あとから変えることもできます。

Your Web site

optionとなっているのでなにも入れません。
アプリの基本情報を入力

最後に[Create Apps]をクリック!・・・・どうだ????

やったー。アプリ作成成功!
アプリ登録に成功!
で、これからどうすりゃいいんだろうねぇ・・・・

2016年11月24日木曜日

Try FORGE!

FORGE を Visual Studio と Visual Basic .NET で


このブログではAutodeskが提唱するクラウドサービス「FORGE」の開発について、デスクトップ開発者の立場から解説します。

FORGE だって Visual Studio

筆者自身はAutoCAD、Revitでアドオンアプリケーションを開発してきました。FORGEはクラウドコンピューティングですから、WEB開発の知識が必要で、デスクトップ開発者にとってはわからないことだらけです。単純に考えても・・・

  • どうやったら始められるのか?
  • 開発言語は何を使えばいいのか?
  • 開発環境はどうするのか?
  • そもそも何ができるのか?

などなど、様々なハードルがあります。なにせわれわれデスクトップ開発者にとっては、Autodeskから提供されるサンプルをGitHubで見ても、javascriptだとかNode.jsだとか、見慣れない言語と開発環境が使われていて、なんのことだかさっぱりわかりません。そもそもGitHub自体がよくわからないという話もありますが・・・。

そこで、このブログではまず手始めに、
  • 開発環境はVisual Studio
  • 開発言語はVisual Basic.net / ASP.net
  • WEBブラウザはGoogle Chrome
  • RESTクライアントとしてDHC REST CLIENT
という前提で話を進めます。いろいろ文献をあさっていると、Visual Studioでのクラウド開発はあまりメジャーではないようですが、そんなことは全く気にせず、慣れた組み合わせで開発を進め、FORGEに対する理解を深めるところから始めましょう。

開発環境のダウンロード


長年愛用したVisual Studio です。Webプログラミングだって問題ないはず!まずは

https://www.visualstudio.com/ja/downloads/

にアクセスして、最新のVisual Studioを無料で手に入れましょう。
最新のVSを無料でGET!!
インストールの[exe]ファイルがダウンロードされるので、これを実行しVisual Studioをインストールします。インストーラが立ち上がったら、とにかく既定値のままでいいので、インストールしましょう。
既定値を受け入れてインストール

インストールにはしばらく時間がかかります。

DHCのインストール

まずは最新のグーグルクロームをダウンロードしてインストールしてください。その後、クロームウェブストアに移動してDHCを検索してインストールします。
DHCを追加
FORGEはWEB開発ですから、最終的にはVisual Studioでアプリを作るのですが、HTTPリクエストをテストするツールとしてDHCはとても便利な道具ですので、ぜひインストールしましょう。

(REST Clientとなっていますが、RESTとはREpresentational State Transferの略だそうですが、あんまり難しいことは私も今のところはよくわからないので気にしないことにします。)

FORGEで何ができるのか?

とっても簡単に言うと、FORGEでは
  • いろいろなデータをアップロードしたり、BIM360のデータにアクセスしたり、
  • 形状データと属性情報データを解析したり
  • データをいろいろ編集したり
  • ビューア(FORGE Viewer)で表示したり
する機能があります。以下のアドレスにアクセスしてみてください。

http://lmv.rocks/
Large Model Viewer

ここではForge Viewer が紹介されています。これもFORGEの機能の一つで、このビューアは様々なカスタマイズが可能です。

そこで、次回からまず手始めに、Revitのデータをアップロードして、FORGE Viewerで表示することに挑戦してみます。