2016年12月21日水曜日

ビューア用に変換する

アップロードしたファイルの変換

FORGEビューアで見ることができるファイルフォーマットは多数ありますが、それはそのファイルを直接見ているのではなく、ビューア用に変換する必要があります。その拡張子はどうやら「svf」という形式のようで、この変換は

Model Derivative API

で行います。デリバティブってなんか危なっかしい響きがありますが、大丈夫なんですかね。その方法を説明したチュートリアルがあります。

Prepare a File for the Viewer

その前に!(Before you begin)やるべきことがあります。
(1) アクセストークンを「data:write」と「data:read」で取得しましょう。
(2) ファイルをアップロードして(前回やりました) objectIdのURNをメモしておいてください。

だそうです。(1)はもう慣れたと思いますが、ポイントはスコープを二つ使うということです。DHCを起動しましょう。

変換用のアクセストークンの取得

いちいちアクセストークンを適切なスコープで取得することが重要なポイントとなります。ヘルプにはこのように書いてあります。
DHCの設定は次の図のようになりますが、

ポイントはSCOPEのところに

data:write data:read

と半角スペースでつないで二つのスコープを入れることです。
scopeをdata:write data:read の二つを設定


これで、SENDボタンを押すと、いつものようにアクセストークンが返ってきます。
{
"access_token": "LBBv4IgAg4qhe7P1zaRJcff6f3VK",
"token_type": "Bearer",
"expires_in": 86399
}


変換命令を送る(Model Derivative API)

アクセストークンを取得できたら、前回アップロードしたファイルをSVF形式に変換します。この掟はヘルプに書いてあります。まずはRequestですが

Method and URIPOST https://developer.api.autodesk.com/modelderivative/v2/designdata/job
これは単純に送信先にPOSTするということですから、DHCとしては

次にヘッダーです。
AuthorizationyesstringMust be Bearer <token>, where <token> is obtained via OAuth
Content-TypeyesstringMust be application/json
<token>は先ほど取得したアクセストークンを使います。ですから、DHCのヘッダーは
ヘッダーの設定
となります。
問題はBODYセクションですが、なんだかこむつかしいことが書かれています。
inputyesobjectGroup of inputs
input.urnyesstringThe design URN; returned when uploading the file to Forge The URN needs to be `Base64 (URL Safe) encoded`_span>.




outputyesstringGroup of outputs
output.formatsyesarray: objectGroup of requested formats/types. User can request multiple formats.
formats.typeyesstringThe requested output types. Possible values: DWGFBXIFCIGESOBJSTEPSTLSVFthumbnail. For a list of supported types, call the GET formats endpoint.
必ず必要なところだけ取り出してみました。JSON形式で書けばいいのですが、なんだかよくわかりませんねぇ。どうやらinputというセクションの中にurnというセクションを入れ子にして作りなさい、という意味らいいです。
従いまして

{
      "input" : {
                   "urn" : Base64でエンコードされたオブジェクト(アップロードしたファイルのobjectid)のurn
                   },
というように書きます。これはこのサイトを使って、前回取得したurnをエンコードします。
urn:の文字も含んでENCODEボタンで変換する。
謎の文字列が表示される
エンコード後の文字はなんだか意味不明ですが、この文字列でオブジェクト(アップロードしたファイル)を指定します。

またoutput.formatsですが、「どんな形式に変換したいのか?」の情報を記入します。これはいろいろなフォーマットを指定できますが、SVFの場合はさらにどんなビューを変換するのかを指定します。
Viewsyesarray: stringRequired options for SVF type. Possible values: 2d3d
指定できるのは2dと3dだけですが、これらを[ ]でくくって指定できます。従いまして、Bodyの部分は例えば以下のようになります。{  "input" : {    "urn" : ”dXJuOmFkc2sub2JqZWN0czpvcy5vYmplY3Q6YmxhY2tzbWl0aGJ1Y2tldDEyMDMvc2FtcGxlcHJvamVjdDAxLnJ2"  },  "output" : {    "formats" : [      {        "type" : "svf",        "views" : ["2d", "3d"]      }    ]  }}

"output" : [{"type":"svf", "view":["2d","3d"]}]の指定がちょっと特徴的ですが、JSON形式なので、]や}がチャンと対になっているように気を付けてください。DHCの画面は次のようになります。
: { [を間違えないように
これでSendを押すと200OKの値が返ってくるはずです。
200OK     (゜-゜)気持ちいい!
変換命令が受けつけられました。




今どんな感じ?

変換が開始されましたが、それには時間がかかります。お仕事の進行状況を問い合わせて、データが準備できたかどうか確認してみましょう。
ヘルプはこちら

こちらは現在のオブジェクトの状態を問い合わせるAPIです。使い方はとても単純で
Method and URIGET https://developer.api.autodesk.com/modelderivative/v2/designdata/:urn/manifest
Authentication Contextapp only
Required OAuth Scopesdata:read
Data FormatJSON
これは単純に、URIの「:urn」の部分を、上記のurnに入れ替えて、data:readのアクセストークンを使ってGETするだけです。以下はDHCの設定です。ヘッダーにはAuthorizationに「Bearer アクセストークン」のいつものパターンですね。
長ーいendpoint

やたらと長いendpointになりますねー。この例では
developer.api.autodesk.com/modelderivative/v2/designdata/dXJuOmFkc2sub2JqZWN0czpvcy5vYmplY3Q6YmxhY2tzbWl0aGJ1Y2tldDEyMDMvc2FtcGxlcHJvamVjdDAxLnJ2dA/manifest

となりました。レスポンスは
{
"type": "manifest",
"hasThumbnail": "true",
"status": "success",
"progress": "complete",
"region": "US",
"urn": "dXJuOmFkc2sub2JqZWN0czpvcy5vYmplY3Q6YmxhY2tzbWl0aGJ1Y2tldDEyMDMvc2FtcGxlcHJvamVjdDAxLnJ2dA",
"version": "1.0",
[
{"name": "sampleproject01.rvt""hasThumbnail": "true""status": "success""progress": "complete",…},
{"status": "success""progress": "complete""outputType": "thumbnail""children":[{"guid": "0576ce39-e54e-369e-da0e-7a306abf2144",…}
]
ですので、progress はcompleteなので、変換はすでに終わったようです。

じゃあ、いよいよビューアで表示してみますか!

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